あなたは「トランス脂肪酸」という言葉を聞いたことがありますか?
漠然と体に悪い油というイメージがあるのではないでしょうか。
また、避けたほうがいいのかな?という疑問もあるかと思います。
結論から言うと…避けたほうがいいものです!
今回はそんなトランス脂肪酸の危険性とは何か、
またどんな食品に多く入っているのかについてお伝えしていきますね。
目次
そもそもトランス脂肪酸とは?
何が危険なの?トランス脂肪酸の4つの危険性
多く含まれている7つの食品
まとめ
そもそもトランス脂肪酸とは?
脂肪酸とは、肉や魚、植物などに含まれる脂質を構成している成分で、トランス脂肪酸もその一つです。
その中でも肉や乳製品などにもともと含まれている天然のトランス脂肪酸と、油を加工・精製する時にできるトランス脂肪酸の2つがあります。
注意が必要とされているのは、加工・精製の際にできるトランス脂肪酸のほうです。
摂り過ぎることで健康被害があるといわれています。
では一体どんな健康被害があるのでしょうか?
トランス脂肪酸の4つの危険性
1、 動脈硬化を促進する
トランス脂肪酸には悪玉コレステロールを増やす働きがあります。
悪玉コレステロールが増えることによって血液がドロドロになり、動脈硬化になりやすくなってしまいます。
動脈硬化は脳梗塞や脳卒中、心筋梗塞などの重大な病気を引き起こす恐れがあるのです。
2、 肥満になりやすい
トランス脂肪酸を大量に摂ると血液中の中性脂肪が増え、肥満になりやすくなります。
さらに先ほどお伝えした通りトランス脂肪酸は血液をドロドロにするので血行が悪くなります。
それによって体の機能が低下し、代謝が悪くなるのも肥満の一つの要因になります。
3、 アレルギーが起こりやすくなる
脂肪酸は全ての細胞の細胞膜の原料として不可欠なものです。
しかしトランス脂肪酸に変化すると体内で細胞膜が作られるとき、弱く不安定な細胞膜となります。
そうなるとウイルスや細菌が進入しすくなって免疫機能を弱らせてしまいます。
そのため、アトピー性皮膚炎やアレルギーとの関連も指摘されているのです。
4、 記憶力が低下する
アメリカの疫学調査で、成人男性がトランス脂肪酸を1日あたり1g以上摂取することで記憶力が低下するということがわかりました。
トランス脂肪酸を摂ることで、体の中に活性酸素という物質が増え、体の中が酸化されたことが原因と考えられています。
こういった危険性があるため、トランス脂肪酸を摂らないほうがいいといわれているのですね。
しかし、トランス脂肪酸の危険性がわかってもどんな食品に含まれているか知らなければ避けようがないですよね?
そこでここからできるだけ避けたい、トランス脂肪酸を多く含む食品をご紹介します!
トランス脂肪酸が多く含まれている7つの食品
1、 マーガリン
植物性だからバターよりもヘルシーと考えている人もいるようですが、実は圧倒的にトランス脂肪酸の多い食品なのです。
「食べるプラスチック」なんて言われたりもします。
2、 ピーナツバター
食品は国産の方が信頼できそうな感じがしますが、ピーナッツバターはトランス脂肪酸を意識すると逆になります。
日本はトランス脂肪酸の表示義務がないために、コスト削減の目的で積極的に使っている企業も多いのです。
3、 マヨネーズ
マヨネーズに使われる油にもトランス脂肪酸が入っていることが多いです。
何にでもマヨネーズをつけるクセのある方は要注意ですよ。
4、 コーヒーフレッシュ
コーヒーフレッシュの正体は実は水と油を、添加物を使ってミルクっぽく仕立てているものなのです。
トランス脂肪酸も多いため、できれば避けたいです。
5、 カップラーメン
カップラーメンもトランス脂肪酸が多く入っています。
ほかにも添加物など、できれば摂りたくないものが入っているのでよく食べる人は頻度を減らしていきましょう。
6、 菓子パン
菓子パンは、トランス脂肪酸を多く含むショートニングが使われていることが多いです。
朝は毎日菓子パンという方は食生活を見直す必要がありそうです。
また、市販のクッキーやケーキにもショートニングはよく使われています。
7、 使い古された油
揚げ物などで何度も同じ油を使いまわしていませんか?
油は何度も加熱されることでどんどん酸化され劣化していきます。
そして加熱することでトランス脂肪酸は増えてしまいます。
そのため、何度も同じ油で揚げているフライドポテトや、ポテトチップス、フライドチキンなどもトランス脂肪酸の多い食品になります。
まとめ
いかがでしたか?
今回、油を加工・精製する時にできるトランス脂肪酸の危険性を4つお伝えしました。
1、動脈硬化を促進する
2、肥満になりやすい
3、アレルギーを起こしやすい
4、記憶力が低下する
またこの4つの危険性に加えて、トランス脂肪酸を多く含むものとして7つの食品をご紹介しました。
1、マーガリン
2、ピーナツバター
3、マヨネーズ
4、コーヒーフレッシュ
5、カップラーメン
6、菓子パン
7、使いまわされた油
これらを食べる機会や量を減らしていくことで
動脈硬化や肥満、アレルギー、記憶力低下などのリスクを下げることができます。
あまりに過敏になりすぎてストレスをためるのもよくないですが、
食品は賢く選んで自分で自分の身体を守っていきましょう!