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あなたは発酵食品についてどのようなイメージを持っているでしょうか?

なんとなく体にいいイメージがあるかもしれませんが、実は美容のためには真っ先に取り入れたい食品なのです!

そこで今回は、私たちの生活を豊かにしてくれる発酵食品の魅力についてお伝えしますね。

 

目次
発酵食品とは何か?
発酵食品の4つの効能
食べるときの3つのポイント
まとめ

 

発酵食品とは何か

文字通り「発酵食品」とは、食材を発酵させることにより加工した食品のこと。

発酵とは、微生物の働きによって物質が変化し、人間にとって有益に作用することをいいます。

有益なというところがポイントで、同じ微生物でも有害に作用してしまった場合は腐敗となってしまうのです。

 

この発酵食品を味方につけるかつけないかは、美容に大きくかかわってきます。

発酵食品をつくる5つの微生物

では、発酵食品を生む微生物とはどんなものがあるのでしょか。

発酵食品は主に5種類の微生物によってつくられます。

 

乳酸菌

食品に含まれる乳糖やブドウ糖を栄養源にし、乳酸を分泌します。
代表例:ヨーグルト、漬物、チーズ、醤油、味噌など

 

酢酸菌

アルコールを酢酸に変える菌です。
代表例:酢、ナタデココ

 

麹菌

加熱した穀物に繁殖するカビの一種です。糖分やアミノ酸を作ります。
代表例:日本酒、みりん、味噌、米酢、醤油など

 

納豆菌

稲わらに生息する細菌。
加熱した大豆に加えて発酵させるとたんぱく質を分解して、アミノ酸を作り出します。
代表例:納豆

 

酵母菌

野菜の表面、空気中、土壌など自然界のあらゆる場所に生息しています。
発酵の過程で糖を分解して、二酸化炭素とアルコールを出します。
代表例:ワイン、日本酒、パンなど

 

発酵食品は主にこの5種類の微生物によって、作られています。

 

そして、この5種類の微生物のおかげで体にとって有用な効果がある「発酵」ができるのです。

では、発酵することによって、どのようなメリットがあるのでしょうか?

ここからは発酵食品を摂ることで得られる効能についてお伝えしていきますね。

発酵食品の4つの効能

1、腸内環境を整え、便秘や肌荒れを改善

便秘で腸内環境が悪くなると、老廃物が滞って代謝がスムーズにいかなくなります。
また、それにより脂肪が蓄積されやすくなってしまいます。

食事をしても排泄しにくいので、内臓への負担が大きくなり、これも代謝を低下させる原因となります。

この悪循環をリセットするには腸内環境を整えることが大切です。
腸内環境を整えるカギは善玉菌を味方につけることなんです!

 

具体的にどういうことか説明しますね。

人間の腸内には約1,000兆個の細菌がいます。
その中でも腸内細菌には体に悪い働きをする“悪玉菌”と、よい働きをする“善玉菌”がいて、両者は常に勢力争いをしているのですが、その勝敗を握るのは、善玉菌でも悪玉菌でもない「日和見菌」という第3の菌なのです。

 

日和見菌にはそのときの勢力が強いほうへなびく性質があります。
腸内環境を整えるには、悪玉菌よりも数を増やして善玉菌優位な状態にしておくことが重要なのです。

そこで登場するのが、ヨーグルトやチーズ、漬けものといった発酵食品!

これらの発酵食品には善玉菌である乳酸菌が含まれています。それが糖をエサにして有機酸というものをつくり出します。

すると、腸内が弱酸性に傾いて、アルカリ性の性質を持つ悪玉菌は棲みにくくなるので、善玉菌優位となり、その結果腸内環境が整うというわけです。

 

便秘が解消すれば、代謝がアップするだけでなく、ぽっこりお腹も自然と解消したりといいことづくめです。

また、腸内環境の働きが衰えて便が滞ると腸内に悪玉菌が増えて有毒なガスを発生し、それが再吸収されて体内をめぐるため、肌荒れやニキビ、吹き出物を起こします。
肌をキレイに保つには体のめぐりをよくして、こういった老廃物や毒素を体内に溜めこまないようにすることが大切。

便秘が改善されることで、老廃物や毒素を排出する働きが活発になれば、自然と肌をキレイに保つこともできるのです。

 

2、代謝を上げて太りにくい体に

発酵食品には酵素が豊富に含まれています。
この酵素の働きにより余分な脂肪やいらないものを排泄しやすくします。

また、ビタミンB群が豊富に入っているため、食べたものをしっかりエネルギーに変えてくれます。

 

3、抗酸化作用でアンチエイジング

食品中に含まれる抗酸化物質といわれる物質(ビタミンC、カロチン、カテキン、フラボノイド など)は、生の状態では細胞内で強く結合しているため、十分な働きができないといわれています。

 

しかし、発酵過程で種々な酵素が働くことにより、この結合がとれて効率よく抽出され、非常に強い抗酸化作用を持つようになります。

発酵させることによってより強力な抗酸化作用、つまりアンチエイジングの効果が期待できます。

 

4、イライラを抑える

発酵食品には抗ストレス作用のあるGABAが含まれているため、リラックス効果があります。

GABAは脳が興奮しすぎてしまった時にそれを鎮めてくれえる働きがあります。

それによって

・ストレスをやわらげる
・ぐっすり眠れるようになる
・血圧を下げる

といった効果が期待できます。

 

 

このように発酵食品を日常的に食べることによって、私たちの体にたくさんのメリットあるのです。

また、発酵食品には美容効果以外にもメリットがあります。

発酵食品の2つの効果(おまけ)

1、うま味が増す

うまみ成分であるアミノ酸がつくられることにより、食品のうまみが強くなります。
また、発酵させることにより甘みもプラスされます。

 

2、保存性が上がる

微生物が腐敗菌を寄せ付けない効果があります。
先に発酵菌を増やしてしまえば、腐敗菌が入ってくるすきまがなくなってしまうのです。

 

効果だけでなく「味」や「保存性」もアップする発酵食品。

 

ぜひ日々の食事に取り入れてほしいのですが、発酵のパワーを最大限に活用するためには食べ方にもポイントがあるのです。

ここからはそのポイントについてお伝えします!

 

食べるときの3つのポイント

 

1、 動物性よりも植物性を積極的に摂る

発酵食品にはチーズやヨーグルトなどの動物性のものと、味噌や漬物、納豆などの植物性のものがあります。

動物性は比較的弱い菌なので体の中に入ってから胃酸などにより死滅してしまうことがあるんです。反対に植物性は強い菌なので生きて腸まで届くといわれています。

発酵のパワーを最大限に活かすためには、植物性の発酵食品を積極的に取り入れましょう!

 

2、 加熱しない

発酵菌は熱に弱いものが多く、60℃ほどで死滅してしまいます。

また、加熱により酵素の働きも弱まってしまうためなるべく加熱をせずに食べることをオススメします。

とはいえ毎回生で食べるのは難しいと思うので、一品は加熱してもう一品は生で食べるなどできる範囲で意識してみてくださいね^^

 

3、複数の菌を取り入れる

発酵菌は一種類をたくさん摂るよりも、複数の種類を組み合わせたほうが効果を発揮しやすいといわれています。

キムチ+納豆のように組み合わせてもいいですし、朝に甘酒を飲んだら夜は味噌汁を飲むなど複数の発酵食品を摂るようにしましょう。

 

しかし、発酵食品には塩分が含まれているものが多いため摂り過ぎには注意してくださいね。

 

まとめ

いかがでしたか?

 

発酵とは、

微生物の働きによって食品が体にとって有益な作用を持つことでした。

 

発酵によって得られる効能は

1、腸内環境を整え、便秘や肌荒れを改善
2、代謝を上げて太りにくい体に
3、抗酸化作用でアンチエイジング
4、イライラを抑える

 

さらに美容効果以外にも

1、うま味が増す
2、保存性が上がる

というメリットもありましたね。

 

そんなすぐれた効能をもつ発酵食品ですが食べるときには

1、動物性より植物性を積極的に摂る
2、加熱しない
3、複数の菌を取り入れる

の3点に注意することでより効果を発揮させることができますよ。

 

発酵食品はあなたを体の中からキレイにするサポートをしてくれます。

ぜひ今後、普段の食事に取り入れてみてくださいね!

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