フリーランスになりたい栄養士はどんどん増えています。
しかし、フリーランスを目指す上で知っておくことはわかっていない人が多いです。
ここまでは「フリーランスになるために知っておくべきこと①」「フリーランスになるために知っておくべきこと②」では考えることの大切さ」と「商品作成」についてお話ししました。
今回はその続きです。
栄養士がフリーランスになるために知るべきこと③
1 クライアントモデルと商品
◆商品を作る基準はお客さま
自分でフリーランスとして活動していく中で失敗してしまいがちなのが、自分の提供したいものを商品にしてしまうことです。
でも、商品を購入する相手が自分ではありません。
お客さまです。
だとしたら、作る基準は当然お客さまです。
つまり、お客様のことを知らなければいい商品は作れません。
ですから、次はお客様のことを考える大切さをお伝えします。
◆あなたの商品は誰のためにある?
自分の得意なことを見つけて、それを生かした商品を考えます。
そして、その次のステップは「それを欲しい、必要としているお客さま」これを考えます。
ここでは、お客さまのことを「クライアント」と呼ぶことにします。
つまり、あなたにとっての「理想のクライアントモデル」を考えていきます。
これはあなたの商品が誰のためにあるのかを考えることです。
◆たった一人のクライアントモデルを決める。
クライアントモデルを決めるときのルールがあります。
それは「一人に絞る」ということです。
これがどういうことかというと「20~30代の女性」のような曖昧な対象にはしません。
もっと具体的に「30代女性、職業は化粧品会社、年収500万円、趣味は読書、休日は家で過ごすことが多い、実家暮らし、会社までの通勤時間は45分etc…」
このように具体的に決めるのです。
これは具体的であればあるほどいいです。
具体的になればなるほど、相手の考えていることに近づくことができます。
相手の考えがわかれば、自分の商品をどうやって提供していくのかを考えることができるのです。
◆クライアントモデルは変わる
一人のクライアントモデルを決めることができれば、あなたの商品をその人が購入してくれそうな商品形態で提供します。
ただ、ここで注意して欲しいのは自分が考えたクライアントモデルが来るとは限らないということです。
特に初めてビジネスを始める人はほぼ間違いなく自分が考えたクライアントモデルとはズレが生じます。
それは最初から完璧なクライアントモデルを考えることはできないからです。
その場合は実際に自分の元に来てくださるクライアントに合わせて、クライアントモデルも変えていきます。
これを繰り返していくことで「商品」もより良いものが提供できるようなる。
そして、「クライアントモデル」も固まっていくのです。
でも、最初から楽をして「クライアントモデル」を考えるというステップを飛ばすと後で考えることもできなくなります。
「クライアントのことを考える」これを習慣にするためにもあなたの商品を手にとって欲しいクライアントモデルを考えてみてください。
2 フリーランスというビジネスモデル
◆フリーランスとしての基本
あなたはここまで
1 自分がなぜフリーランスを目指すのかを考える
2 自分の得意なことを見つける
3 得意なことを生かした商品を考える
4 その商品にあったクライアントモデルを考える
この4つのステップを理解していただきました。
あとは商品を実際に提供しながら、クライアントと商品を修正していきます。
これを繰り返していくことで「いい商品」と「それを必要としているクライアント」を考える力は身につきます。
流れとしてはこれで全部です。
しかし、これだけでフリーランスとして上手くいくかと言いますと答えは残念ながら「NO」です。
フリーランスの基本は「自分の得意なことを生かした商品を考え、その商品を必要としている人にその人に手にとってもらいやすい形態で提供する」
これで間違いありません。
これで間違いはないのですが、繰り返しになりますが「テストと改善を繰り返す」
これを忘れないでください。
つまり、いきなり成功する確率はかなり低いということです。
テストと改善を繰り返しながら、徐々にいい商品ができていく。
この考えを最初から持っていないと心が折れます。
最初のテストから上手くいくまでは時間がかかるということを「理解」してください。
ほとんどの人が大して勉強もせずに、最初の商品を提供して売れずに失敗します。
そして、その大変さからフリーランスとして活動することを諦めます。
でも最初から上手くいくはずないのです。
あなたは今まで仕事で何も失敗せずにできたことはあるでしょうか?
ほとんどの人は何かしら失敗しながら成長しているはずです。
これはフリーランスでも同じです。
ただ、フリーランスだと会社と違い、失敗に対しての対処法を教えてくれる人がいるとは限りません。
だから、一度や二度の失敗で心が折れてしまうのです。
まとめ
◆フリーランスも普通の仕事
いかがでしたでしょうか?
今回は正しいクライアントモデルについての考え方とフリーランスとしての基本についてお話ししました。
フリーランスという言葉に惑わされがちですが、フリーランスも普通の仕事です。
小さな失敗や大きな失敗をしながら、同じ間違いをしないようにして徐々にできるようになってくる。
こういった基本的な仕事としての考え方を持っていてください。
そうすれば確実に前進することができますから。
よかったら試してみてくださいね。